本の話 - ラッセル・ロバーツ「インビジブルハート 恋におちた経済学者」

2003 日本評論社
ラッセル・ロバーツ 先生
沢崎 冬日 先生邦訳

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アダム・スミス「国富論」第4編第2章
invisible hand と掛けてる題名!

そして値千金の副題邦訳
「恋におちた経済学者」

ダメ押しの表紙!
ハートがドルマークと来ている



なんという素晴らしいタイトル
そして表紙
なのだろう~
読む前からすでにヤラれている

もちろん内容も負けてない
4ページ目ですでに勝利を確信出来る


物語は
完全自由市場主義・政府規制反対派
冷酷と勘違いされ説明が長過ぎるきらいがあるエコノミストと
弱者(消費者・労働者)を市場から守るべきと主張する
市場主義反対・政府規制推進派の弁護士家系の文学者が
ひょんなことから同じ学校で教鞭を取ることになった

このまったく相容れない正反対の二人が
ひとつ屋根の下
上手くやっていけるのだろうか…


この二人の恋の行方と
勘違いされやすい経済学の本当の意味
この2つを上手くミックスさせながら話は展開

これが相乗効果をもたらし
かなり面白い


中盤まで一気
ページを進める手が止まらない!


しかしながら中盤以降だ
これが良くない…

経済学者の独擅場で説明を盛り過ぎ(ずっとしゃべりまくり)

理論を説明する上で
仕方ないと言っちゃぁ仕方ないが
経済学を学んできた人間にもややキツイ展開

恋愛・経済論ともにテーマそっちのけ気味で
まさに「神の見えざる」方向にw


そこら辺を差っ引いて
「読みやすい大人の経済学入門」
「ちょっと知的な恋愛小説」
と考えると
なかなかのシロモノ

経済に興味ない人にも楽しめる内容だろう

相場をやってる人や
経済学に興味がある人は
より一層ニヤニヤしてしまう
に違いない
オススメ

あんな回りくどいメンドクサイ長文を
(専門用語も多々ある)
ここまで噛み砕いて訳した
沢崎冬日先生の力量
に拍手

非常に読みやすい本に仕上がっている


こんな知的な恋愛してみたいねぇ~






速攻で論破されるんだろうけど…w

コメント

  1. エコノミスト(男)と文学者(男)の物語?

    教鞭を取る=男性
    と直感で思った。

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  2. 経済の先生(男)と
    法律の先生(女)だった気がする
    細かい設定忘れたw

    教鞭をとる=先生
    と思ってたけど…違うかな?

    返信削除

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