2010
フォックス・サーチライト・ピクチャーズ
ダニー・ボイル 監督
ジェームズ・フランコ 主演
------
原作は登山家アーロン・ラルストン自伝
『奇跡の6日間』
(Between a Rock and a Hard Place)
直訳すると
(にっちもさっちも行かない・板挟み状態)
そのものズバリ
「岩と硬い場所の間で」だ
驚くことに実話である
タイトルの127時間とは
主人公が岩と格闘した時間
(まるまる5日間と7時間)
物語は
キャンプ好きなアウトドアショップ店員が
金曜の夜ユタ州キャニオンランズ国立公園に出掛けるところから始まる
もちろん一人で… 行き先は誰にも告げず…
無事目的地に到着しハイキングを満喫するが
大きな岩と共に滑落し
壁と大きな岩に右手を挟まれ
まったく身動きが取れなくなってしまう
しかも誰も来ないような渓谷…
監督の前作 Slumdog Millionaire 同様
スタイリッシュなオープニングが
相変わらずかっちょええ
中でもタイトル表示が恐ろしくかっちょええ!!!のだ
アウトドアライフを満喫しているが
一気に絶望的な状況に…
そしてタイトルが表示される
良質なPVを観てるよう
「はいっ! ここから本編開始っ!」
ゾクッと来ること請け合い
素晴らしい演出だ
もちろんそこに至るまで
いろんな伏線を張ってくる
家族からの留守電・手に触れたが持って行かなかったスイス製の多機能ナイフ
道路でたまたま目が合ったツーリングマン・車に置き忘れたジュース
迷子のキャンパー達をガイド
そして彼女たちからのパーティーの誘い…
独身ではあるが
コレほどまでに人間は他人とすれ違っている(触れ合っている)んだぞ
っと強調してくる
そして
絶望的な孤独な状態
(この対比が恐ろしいほど胸に響く)
しかしながら彼は
強靭な精神力(ボランティアでレスキュー隊をしている)で
冷静かつ客観的に自分を分析し始める
所持品・水・食料
自分が遭難していると分かってもらうまでの時間
捜索してもらえる可能性
そして自分が死ぬであろう時間も…
初めこそ
テンションも高く
岩とも格闘していたが
そのうち水・食料が無くなり
岩との格闘に勝ち目がないと分かるや
一気に精神崩壊が進んでいく
激しくなる幻覚・幻聴
この状況に至るまでの反省
過去に自分のやってきた過ち
そして
別れた彼女から言われた台詞
「心を開いて…心を開く鍵はどこ? 孤独になるわよ…」
しかしながら
けっして孤独ではなかった
家族や同僚・いろんな人たちに見守られていた
ただ…
自分から心を開いていなかったのだ…
そして彼が取った行動は…
途中
かなり凄まじいシーンがある
そのシーンはシナリオ上どうしても必要なシーンではあるが
かなりリアルに描かれている
ちょっと女性や子供には見せられないシーンだ
現に映画祭やプレス試写中
気を失ったり発作を起こした者が数名居たとのことw
まさに閲覧注意だ
一番の見所はクライマックス
音楽と画の共演だろう
これ以上ないくらい素晴らしいマッチングだ
ジェームズ・フランコの迫真の演技
シガー・ロスの言葉は必要ない雄弁な音楽
そして主人公目線のカメラアングル
この高揚感・開放感を
是非とも味わって欲しい
きっとあなたもこの高揚感・開放感に
自然と心が開いてしまうことだろう
どんな高揚感か聴きたい方は↓
Sigur Rós - Festival(4:37~)
この映画を
「生」のために最後まで諦めない
人間の精神力の凄まじさを描いた作品
と言ってしまえばそれまでだが
監督が本当に伝えたかったのはそこではないだろう
人は一人では生きることができない
孤独と思い込むのも良いが君は一人ではない
いろんな人が支えてくれている
そのことに気付くべきだ
その彼らの支えに心を開こう
岩に手を挟まれ絶望的な彼が
PCから離れようとしない孤独な現代人
心を開こうとしない孤独な人間に見えてこないだろうか
さぁ周りのみんなに心を開こう
何かが変わるかも知れない
現に彼(原作者本人)は変わり
今まで以上に精力的な冒険を続けているのだから
なかなか良い映画だ
オススメ
-----
この作品を(しつこいくらいにw)薦めてくれた
「神と呼ばれた男」兄さんありがとう~
また良い作品を教えて下さいまし~
フォックス・サーチライト・ピクチャーズ
ダニー・ボイル 監督
ジェームズ・フランコ 主演
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原作は登山家アーロン・ラルストン自伝
『奇跡の6日間』
(Between a Rock and a Hard Place)
直訳すると
(にっちもさっちも行かない・板挟み状態)
そのものズバリ
「岩と硬い場所の間で」だ
驚くことに実話である
タイトルの127時間とは
主人公が岩と格闘した時間
(まるまる5日間と7時間)
物語は
キャンプ好きなアウトドアショップ店員が
金曜の夜ユタ州キャニオンランズ国立公園に出掛けるところから始まる
もちろん一人で… 行き先は誰にも告げず…
無事目的地に到着しハイキングを満喫するが
大きな岩と共に滑落し
壁と大きな岩に右手を挟まれ
まったく身動きが取れなくなってしまう
しかも誰も来ないような渓谷…
監督の前作 Slumdog Millionaire 同様
スタイリッシュなオープニングが
相変わらずかっちょええ
中でもタイトル表示が恐ろしくかっちょええ!!!のだ
アウトドアライフを満喫しているが
一気に絶望的な状況に…
そしてタイトルが表示される
良質なPVを観てるよう
「はいっ! ここから本編開始っ!」
ゾクッと来ること請け合い
素晴らしい演出だ
もちろんそこに至るまで
いろんな伏線を張ってくる
家族からの留守電・手に触れたが持って行かなかったスイス製の多機能ナイフ
道路でたまたま目が合ったツーリングマン・車に置き忘れたジュース
迷子のキャンパー達をガイド
そして彼女たちからのパーティーの誘い…
独身ではあるが
コレほどまでに人間は他人とすれ違っている(触れ合っている)んだぞ
っと強調してくる
そして
絶望的な孤独な状態
(この対比が恐ろしいほど胸に響く)
しかしながら彼は
強靭な精神力(ボランティアでレスキュー隊をしている)で
冷静かつ客観的に自分を分析し始める
所持品・水・食料
自分が遭難していると分かってもらうまでの時間
捜索してもらえる可能性
そして自分が死ぬであろう時間も…
初めこそ
テンションも高く
岩とも格闘していたが
そのうち水・食料が無くなり
岩との格闘に勝ち目がないと分かるや
一気に精神崩壊が進んでいく
激しくなる幻覚・幻聴
この状況に至るまでの反省
過去に自分のやってきた過ち
そして
別れた彼女から言われた台詞
「心を開いて…心を開く鍵はどこ? 孤独になるわよ…」
しかしながら
けっして孤独ではなかった
家族や同僚・いろんな人たちに見守られていた
ただ…
自分から心を開いていなかったのだ…
そして彼が取った行動は…
途中
かなり凄まじいシーンがある
そのシーンはシナリオ上どうしても必要なシーンではあるが
かなりリアルに描かれている
ちょっと女性や子供には見せられないシーンだ
現に映画祭やプレス試写中
気を失ったり発作を起こした者が数名居たとのことw
まさに閲覧注意だ
一番の見所はクライマックス
音楽と画の共演だろう
これ以上ないくらい素晴らしいマッチングだ
ジェームズ・フランコの迫真の演技
シガー・ロスの言葉は必要ない雄弁な音楽
そして主人公目線のカメラアングル
この高揚感・開放感を
是非とも味わって欲しい
きっとあなたもこの高揚感・開放感に
自然と心が開いてしまうことだろう
どんな高揚感か聴きたい方は↓
Sigur Rós - Festival(4:37~)
この映画を
「生」のために最後まで諦めない
人間の精神力の凄まじさを描いた作品
と言ってしまえばそれまでだが
監督が本当に伝えたかったのはそこではないだろう
人は一人では生きることができない
孤独と思い込むのも良いが君は一人ではない
いろんな人が支えてくれている
そのことに気付くべきだ
その彼らの支えに心を開こう
岩に手を挟まれ絶望的な彼が
PCから離れようとしない孤独な現代人
心を開こうとしない孤独な人間に見えてこないだろうか
さぁ周りのみんなに心を開こう
何かが変わるかも知れない
現に彼(原作者本人)は変わり
今まで以上に精力的な冒険を続けているのだから
なかなか良い映画だ
オススメ
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この作品を(しつこいくらいにw)薦めてくれた
「神と呼ばれた男」兄さんありがとう~
また良い作品を教えて下さいまし~
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