本の話 - バルタザール・グラシアン「賢人の知恵」

2006
ディスカヴァー・トゥエンティワン
バルタザール・グラシアン 先生
齋藤 慎子 先生訳

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1600年代
既にこのようなことが語られ
本としてまとめられていたコトが驚き


日本でも森鴎外先生によって
部分翻訳されていたそうだ

西洋人だろうが東洋人だろうが
現代人だろうが古代人だろうが
この手のテーマは普遍的なモノなのだろう

内容は
スペイン・イエズス会の修道士が語った
240個もの知恵(と簡単な解説)
「人とのかかわりについて」
「駆け引きについて」
「会話について」
「知性について」
「自分自身について」
「才能について」
「成功について」
「人生について」
の8章にまとめ収録されている


400年以上もの歴史がある実用本だが
正直なところ
説得力に乏しい印象
を受けた

為になる発言が羅列されているのだが
あれ?
この発言さっきの発言と矛盾してね?w
のような発言が多々見受けられるのだ

例えば…
自分にとってマイナスな人間
(一緒にいると気が滅入るダメな人間)には近寄るべからず
マイナスはあっても良いことゼロだ

と言っておきながら
ダメな人間を近くに置いておけ
自分の見栄えが良くなるぞ

的なことを言っているのだ
(粗探し・挙げ足取りと言われてもまったく構いません)

240では多過ぎなのだ

修道士だが説教臭くなく
素晴らしい実用本という感想が多い
みたいが
そのまま素直に受け取れない自分がいる

思いついたことをそのまま書き留め
それっぽいテーマでただ単にまとめた本
と言うのが正直な感想


素直で純粋な心の持ち主で
その手の実用本が好きな方にはオススメ


240個もあるので
毎日一つづつ読みすすんでも面白い
かもしれない

その手のカレンダーも出てそうな予感w



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