本の話 - 三浦しをん「船を編む」

2011 光文社
三浦 しをん 先生

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栄えある
2012年本屋大賞受賞作品

三浦先生の作品は
「風が強く吹いている」
「私が語りはじめた彼は」
短篇集などで体験済み

否が応でも期待が高まったが
残念ながら本屋大賞は
2011年大賞作「謎解きは…」から
まったく変わってしまったようだ

ちなみに参考レビュー


物語は
とある出版社の辞書編集部が
新しい辞書を発売するまでを
風変わりな男を中心に描いている

辞書編集と言う
なかなか日の目を見ない
興味深いテーマを扱ったまでは良かったが
辞書の分厚さとは逆にまったく薄っぺらな内容


辞書編集が
どれほどの手間・時間・労力が掛かっているのが
お前らに分かっているのか!!

と謳っているが
大したトラブルもなく(それっぽいものがあったがまったく説得力なし
ヒョイヒョイ事は進み
無事に辞書は完成してしまう

辞書編集の大変さを伝えるためのページ数(説得力)が
まったくもって足りていない


さらに
キャラクターがつまらないことつまらないこと

なかなか濃い~キャラで楽しみにしてたが
キャラが立つ前に物語自体が終わってしまうこのもどかしさ
まったくもって頂けない


最後のダメダメが装幀

物語の中で
辞書専用の紙や辞書専用のデザイン・装幀を
事細かく描いているのにも関わらず
この紫一色の装幀はなんだ?

ここぞとばかりに
物語のエピソードを踏まえて
装幀を考えるべきだろうが!

装幀担当した大久保氏
それを採用した光文社担当者
このセンスの無さ
はなんだ?

本当にこの物語を読んだのだろうか?
疑問に残ってしまう…

最後の最後まで
苦言を呈して終わってしまったが
唯一光るところはキャラクターだろう
映画化・アニメ化などで化けるかもしれない

もっとページ数を割いて
辞書編集の大変さを訴えつつ
濃い~キャラクターを暴れさせれば
なかなかの作品になり得ただろう

次回作に期待だ

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蛇足だが
本屋大賞受賞作は完全に地雷になった

本屋の書店員の薦める本に
もう過度な期待はしない

「おまんら
ホントにこんな本
人に読ませたいのか?」
この本を推した書店員に言いたい


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