本の話 - 高木徹也「なぜ人は砂漠で溺死するのか? 死体の行動分析学」


2010 メディアファクトリー
高木 徹也 先生

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インパクトを狙ったと思われるが
このタイトルは頂けない

この本の内容を
的確に表現しているとは思えない

とても興味深い本だけに
勿体無く感じる



やはりこの業界の先駆者
上野正彦先生の名著「死体は語る」を超える
タイトルは見付からないだろう

ってか
上野先生の数多くの著作で
タイトルが枯渇しているから
仕方ない↓

上野正彦先生 著作作品



最近(2010/08)の本なので
取り上げる話題が非常に身近だ

これがかなり興味深い

語り口もなかなか面白く
ミステリーよろしく「死因当てクイズ」があったり
法医学者が思う「最悪だと思う死に方」を教えてくれたり
ジャガー横田の旦那さん(木下博勝先生)が同窓だったり
簡単な事故防止方法をいくつも教えてくれたり
実用性・話題性も非常に高い内容だ

死という恐ろしい話が続くが
ちゃんと最後に性の話題を持ってきており
しっかり笑いのツボを抑えているのも憎い

あとがき(おわりに)で
日本の法医学の現状を訴えていたり
本文で
臨床医に対する苦言を呈したり
先生の仕事に対する
真摯な姿勢にも好感が持てる

上野正彦先生の名著
「死体は語る」と合わせて
是非とも読まれたい

とりあえず
先生のお世話にならないような
死を迎えたいと実感


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