2011 新潮社
本谷 有希子 先生
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う~ん分からん
女性特有の
悪い男性に堕ちていく…
っぽい感覚を描いていると思われるが
まったく掴めない
そう
非常に繊細であっち行ったりこっち行ったり
好きと憎いが同居するカメレオンのような例のアレだ
堕ちるほどの男にも思えないし
(描き切れていないとも言える)
変なプライドを守るために
ズルズルなし崩しでこんな展開になっちゃった
にしてもまったく響かない
中盤過ぎたあたりから
やっとこの男に対する嫌悪感
(先生の狙っていたはずの感情)
が湧き出たが物足りない
もう少し長くして
もっと極悪男にさせて
女性をめちゃくちゃに突き落とせば
嫌悪感もマシマシで面白くなった気がする
要は
中途半端で「ぬるい」のだ
第145回(2011年上半期)芥川賞候補作
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