映画の話 - 山田洋次「いいかげん馬鹿」

1964 松竹
山田 洋次 監督


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「馬鹿シリーズ」の第二弾

瀬戸内の小さな島で
ハナ肇こと「馬鹿」が
暴れまわるシリーズ

名立たる俳優を押しのけ
天才子役の名演が光る作品だ


物語は
島の悪ガキが問題を起こし
島から逃げ出す
10数年ぶりに凱旋するも
またまた騒動が…


正直
もっと瀬戸内海の美しさが
観たかった

山田監督得意の
日本の原風景切り取りが
まだまだ発揮されていない

「馬鹿」シリーズだが今作では
ぶっちゃけ「馬鹿」ではなく
なかなかのアイディアマンで
勢いは良いがとことんツイてない人
と言ったほうが正確だろう


初っ端
主人公ハナ肇の悪ガキ時代を演じる
子役に目を奪われる

これがなかなかの名演!

次から次へと出てくる
名優達にまったく引けを取っていない

因みに
その悪ガキを叱る父親役・花澤徳衛が
インテル長友佑都にやや似ているw


その後
演技うんぬんとは別次元に
ぶっちぎりに美しい岩下志麻が登場

東京からの転校生
と言う設定なので説得力がある

これが
ありえないくらい飛び抜けて美しい

今で言うと堀北真希が
その系統を引き継いでいるだろうか…
正統派の日本美人

貴重なセーラー服姿もあり
とても目の保養になる



終始
ハナ肇の一生懸命さが
画面から溢れている

まったく憎めない性格で
とくに豪快な笑い方が良い


残念ながら
物語自体は薄っぺらで
まったく何も残らない

ほぼ勢いのみだ

山田監督らしい
それっぽいエンディングに持っていくが
「男はつらいよ」シリーズのような
あの哀愁がなかなか出せないまま終わる

それは
ハナ肇には荷が重いと言うより
キャラクター的・展開的に無理があるのだろう

寅さんのルーツでもある
この「馬鹿」シリーズに
興味のある方はどうぞ


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