映画の話 - The Dark Knight（ダーク・ナイト）

2008 Warner Bros.
クリストファー・ノーラン 監督

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アメコミ実写だからと言って
ナメてたらこのザマだ

まんまと度肝抜かれた

何故もっと早く観なかったのか！
気付かなかった己が憎い！

non sugar coated hardboiled dark hero movie！
甘味料ゼロのタフな
ハードボイルドダークヒーロー映画だ！

みんなこの映画では
ジョーカー演じるヒース・レジャーを推してるが
オイラは彼よりも断然 監督を推したい

152分と言う長丁場を
最初の一秒から最後のエンドロールまで
一気に観せる手腕

退屈ゼロ！
無駄な映像ゼロ！
終始かっちょええ映像の数々だ
素晴らしい監督っぷりだ

もし観るなら
是非とも字幕で観て頂きたい！
吹き替え版では魅力半減だ

字幕で
あの声・あの喋り方を
体感して欲しい

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物語は…

犯罪都市ゴッサムシティのとある銀行が
ジョーカー率いるピエロ軍団に襲われる
一方
都市の唯一のヒーロー「バットマン」は
ジム・ゴードン警部補や新任地方検事ハービー・デントと共に
マフィアの資金源を抑えんと暗躍していた

バットマンらの活躍により
追いつめられたマフィア達の前に
ジョーカーがある取引を持ってくる…

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冒頭から
絶望的な閉塞感を植えつけてくれ
アメコミ実写化と言う斜めな考えを
ブッ飛ばしてくれる

００７にも通じる
かっちょええ地下要塞
メカ・バトルスーツ・バットモービル
そしてハードアクション

実際に
クリストファー・ノーラン監督は
００７シリーズの大ファンで
監督を熱望しているらしい


次から次へと繰り出される
アクションの数々
めちゃくちゃかっちょええ
としか言えない

どうしてもハードアクションに目が行ってしまうが
物語のテーマは人間の悪い部分である闇を描いている
ジョーカーがその象徴であるが
バットマンや検察・警察そして市民たちが
徐々にその闇に侵され苦悩していく

やはり
ヒース・レジャー演じるジョーカー
かなりブッ飛んでる怪演であり熱演だ
絶望感・悲壮感・閉塞感

甘味料ゼロどころかマイナス
悪そのもの、極悪だ

裏切りやスパイが入り乱れ
誰も人を信じられない状況

特にバットマンは
自分の存在そのものがシティに悪影響を及ぼす矛盾に直面
悪を滅ぼすために活躍することが逆に作用し
愛する人々が傷つきそして死んでいく

そしてジョーカーは
人が人を殺さないといけない状況を作り出し
バットマンに突き付ける

「俺もお前も世間から見れば同じFreak（化け物）じゃねぇか！」

世の中を良くするため
正義を振りかざし悪戦苦闘の毎日だが
一方で新たな憎しみを産んでいく悲しい循環
苦悩の連続

劇中のゴッサム・シティは
近代アメリカ（バットマン）を中心とした
現代社会・世界の縮図と言えよう

終わり方も爽快感ゼロ
まったく何も解決していない
苦悩は終わることなく続くのだ

重い映画で鑑賞後もスッキリしないが
バットマンのほぼ孤軍奮闘を
誰もが見守りたい衝動に駆られてしまうコトだろう
それは不可能と言われる
世界平和への一途な希望
その裏返しかもしれない


バットマンシリーズ知識ゼロでも
充分満足できる作品だが
前作「Batman Begins（バットマン ビギンズ）」から観ると
もっと楽しめる内容だろう

2012年7月公開予定の次回作
「The Dark Knight Rises（ダークナイト ライジング）」で
このシリーズは完結するようだが
それまでに上記２作は是非とも抑えておきたい

オイラも
前作「Batman Begins（バットマン ビギンズ）」を観てないので
早速観る予定だ
っと言うか早く観たい！


クリストファー・ノーラン監督のバットマンシリーズ
是非ともオススメしたい！
みんなも一緒に苦悩しよう！


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この作品を薦めてくれた
神呼ば兄さんありがとう
かなり満足しました