映画の話 - Eagle Eye(イーグル・アイ)

2008 アメリカ映画
DreamWorks Pictures
D・J・カルーソー 監督
シャイア・ラブーフ 主演

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面白いうえに恐ろしい…

映画の世界ではあるが
実際に起きている現実
(今この瞬間も)と言われても
まったく不思議ではない世界


素晴らしい
SFサスペンスアクション映画
と言える

この映画を観たら
監視カメラ・携帯電話が
これまでの機械とは思えなくなるコト請け合いだ


タイトルのEagle Eye
直訳すると「鷲の眼」だが
「鋭い観察眼」と言う意味もある

この映画には
「合衆国の眼」と訳すのが
一番シックリくるだろう


物語は
中東のとある村に
トラックが数台到着した

それを最新兵器で
観察している米軍

そのトラックには
テロリストらしき人物が乗ってると思われるが
米軍コンピューターはその可能性を50%とし
攻撃するべきではないと判断

大統領・国防長官は
その判断に従わず攻撃を命じ
遠隔操作でミサイルが打ち込まれる

舞台はアメリカに移り
とあるコピー屋の店員と
とあるシングルマザーに
不思議なことが立て続けに起こる…

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いわゆる巻き込まれパニック映画
その巻き込まれ方がスゴイ

想像も付かないような巻き込まれ方
度肝を抜かれるだろう

ホント何でもありで
FBIでさえ敵わない相手だ

徐々に真相が見えてくるにつれ
恐ろしさが増してくる


アメリカ政権へのキツイ皮肉が込められているが
そんな皮肉なんか忘れるくらい
簡単便利な機械化・情報化社会への警鐘が勝る

その恐ろしさをまざまざと痛感するだろう
プライバシーなんてまったくない

以前「ウォッチメン」でも
同じようなテーマがあったが
監視する人間を監視する人間
暴走を止めるセーフティーネットが必要
なのだ

この作品はその暴走を描き
注意を促している

注意するも何も
もう既に暴走している最中なのかも知れないのに…


個人的に
エンディングが気に入らない
もっと殺伐・絶望・諦めなどしてた方が
この映画には似合っていたような気がする

ドリームワークスだから仕方ない


そんな苦言なんかビクともしないほど
良質なSFサスペンスアクション映画ではある
オススメ




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