本の話 - みうらじゅん/伊集院光「D.T.」

2002 メディアファクトリー
みうらじゅん 先生 / 伊集院 光 先生

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D.T.=童貞

「童貞」をテーマに…
と言うか完全に酒の肴にして
二人でダベってるだけの本

表紙に
「童貞をオーエンします!」
的なコトが書いてあるが
応援するどころか完全にバカにしている


そもそもこの二人はD.T.ではないのだ

D.T.だった頃はこんなコトしちゃってたなぁ
あんなコトまで考えてたなぁ
っと元・D.T.としてD.T.を縦横無尽に語り尽くし
「童貞」をある意味 芸術の域まで昇華させているのが面白い


「童貞名詞・ヤリチン名詞」の区分
(↑これが特にナンセンスでツボったw)
オススメ「童貞映画」など…
挙句の果てには
「童貞センター試験」なるものまで収録

途中から「童貞」とかまったく関係なくなる瞬間が最高


サブカル系至高のタッグである
二人だけの極上の無駄話を味わいたいのだが
途中とちゅうでまったくもって野暮な
編集者の会話が挟み込まれるのが頂けない

脱線防止の舵取り役なのだろうが
正直要らない

この二人は脱線させっぱなしが一番良い


この本から
得るものはまったくない
心に何も残らない
アホ丸出しバカバカ本
しかしながら
頭を空っぽにさせてくれ
極上のひとときを提供してくれる


この二人に山田五郎が加わった
サブカル系無敵トリオ「ザ・会議室」と比べると
やはりハッチャケ度は数段落ちる
みうらじゅん兄さんのリミッターの外れ具合が弱い
期待相応の面白さは約束しよう


退屈な電車通勤や
病院の待ち時間などに最適な一冊
特に男性にオススメ
(ってか男性だけにオススメ)


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