本の話 - 窪 美澄「晴天の迷いクジラ」

2012/2 新潮社
窪 美澄

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鮮烈なデビュー作
「ふがいない僕は空を見た」から2年
まったく切れ味は衰えていない

こっちまで胸が痛くなるほどの描写
心の奥にある触れてはいけない部分を
容赦なくひけらかしている

読むスピードが加速していくような文体が特徴的
中盤までそれが上手くハマっていたが
後半はもう少しスロウダウンした方がより響いたように思う

また
女性の描き方の素晴らしさから比べると
男性はやや物足りない気がする

しかしながら
彼女たちの旅がこのまま続いて欲しい
と思させてくれるほど
彼女たちを魅力的に動かしている先生の力量は
計り知れない

装幀も内容にピッタリの良い仕事をしている

読み進めながらふと
角田光代先生「対岸の彼女」「八日目の蝉」を思い出した

生きることは辛く
大変なことの連続だが
迷いながらでも良い…けっして死んではいけないのだろう

女性にオススメ

コメント

  1. 目から水が出た

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  2. アノニマス2013年2月11日 23:56

    ふがいない僕は空を見たの方ポチった
    晴天の迷いクジラはもっと安くなったら読んでみるかな(´・ω・`)

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  3. 「ふがいない~」
    なかなか強烈だよ~オススメ

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