本の話 - パウロ・コエーリョ「アルケミスト 夢を旅した少年」

1988 地湧社
パウロ・コエーリョ 先生
山川 紘矢 先生,山川 亜希子 先生邦訳

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知る人ぞ知る
ブラジル人ベストセラー作家
パウロ・コエーリョ先生の代表作
であり
世界的なベストセラー

今作が日本デビュー作

以前観た映画
「AZUR ET ASMAR(アズールとアスマール)」
すぐに思い浮かんだ

物語は
羊飼いの少年サンチャゴの冒険譚
少年は羊たちと共に
とある見捨てられた教会で一夜を過ごし
不思議な夢を見る

原題は「O Alquimista」
アルケミスト(錬金術師)


果たして少年は錬金術師になれるのか
そして宝物・本当の幸せを見付けられるのか


原作はポルトガル語

今作はポルトガル語を英訳した作品を
さらに邦訳した形をとっている

山川先生夫妻の邦訳は
素晴らしいとは言い難い
異国情緒あふれる空気感は
充分伝わってくる


寓話・童話のようなスタイルではあるが
人生とは…
生き方とは…
あるべき姿勢とは…
夢を追い求めるとは…
仕事とは…
運命とは…
など深いテーマを
少年の旅の中に上手く織りまぜており
非常に読み応えのある冒険譚となっている

運命とは…

少年を導くさまざまな人物が
アドヴァイスを与え
同時に
実現出来なかった自分の夢を
少年に託すようにも見える

本当の幸福とは…

世界で一番賢い男が教えてくれる
「幸福の秘密」が興味深い

感情のコントロール
己との戦い


人生とは
必要悪とも言える「大いなる遠回り」か?


人生教訓に満ち溢れた面白い自己啓発本
子供から大人まで楽しめる良質な童話
オススメ


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