本の話 - ダグラス・アダムス「銀河ヒッチハイク・ガイド - Don't Panic!」

1979 河出書房新社
ダグラス・アダムス先生
安原 和見 先生訳

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海外古典SF小説ベスト100
かたっぱしから読んでみようと手に取った一冊

因みに1位「エンダーのゲーム」
途中で挫折した(邦訳が頂けない)

最寄りの図書館では2~3位がなく
4位のこの本がたまたま見付かった

海外SF好きだったら超定番の
スラップスティックSFシリーズ
らしい

SFと言うと超名作「星を継ぐもの」
真っ先に思い浮かぶが
この本を読み衝撃を受けた

ブリティッシュ・ジョーク満載の
ナンセンス行き当たりばったり
めちゃくちゃハチャメチャな内容
なのだw

これが最高に面白い!

SFのイメージを
良い意味で変えてくれた



何と言っても設定がアナーキーで最高

地球の位置が
銀河ハイウェイ建設工事予定宇宙域?のため
あのかけがえのない地球が
一瞬にして破壊されてしまう(ってか消滅)

あり得ないような幸運で唯一生き残った地球人
アーサー・フィリップ・デント
(うだつの上がらないイギリス人)が
生まれ故郷の地球が存在しない宇宙を股に駆け
ハチャメチャな旅をするはめに…


この本の面白さを
最大限に引き上げてくれてたのは
他でもない安原和見先生の素晴らしい邦訳
だろう

文字に起こすと面白く無いはずのジョークが
SFと言うお堅いフィルターを通すと
これほどまで面白くなるとは!
良い仕事してます


題名と副題がピッタリ
まさに「銀河ヒッチハイクガイド」で Don't Panic!(パニクるな!)
その場しのぎの展開と
意味がありそうでまったく意味のない言葉の数々


野暮な粗探しはお呼びでない

四の五の言わず
彼らと一緒にハチャメチャな
銀河ヒッチハイクの旅に出かけるのが吉
(キ○ガイとダブルミーニングだw)


旅が終わる頃には
「42」と言う日本では不吉な数字に
妙に愛着を覚えてしまうことだろう

これ以上何も言うことはない
絶品なSFコメディを味わうべし!
オススメ~

シリーズモノなので続編も楽しみだ


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